【仏教初心者必見】現役僧侶が仏教の勉強を始める前の注意事項を解説!

日本人なら誰しもが、葬儀や法事、墓参りにいたるまで様々なことから仏教徒関わりがあることと思います。

仏教は、インドから中国に伝わり、日本に伝来されてから今日に至るまで、私たちの生活に密接に溶け込み、正月の初詣やお盆のお参りなどは欠かせない行事となっていますよね。

そんな関わりの深い仏教であるからこそ、なぜこれをするんだろう?これっていったいどういう意味?といった疑問もわいてくるでしょう。

仏教を学ぶということは、僧侶でなくてはならないということはありません。
興味がひかれたら誰しもが学んでよいのです。

ですが、仏教と一括りに言ってもその中のジャンルは驚くほど沢山あります。
すべてを浅く網羅しようとしても、それこそ一生掛かっても足りないくらいです。

では、仏教を学びたいけどいったいどうすればいいのか?

この記事では、仏教について深く学びたい方に向け、学ぶ前に注意する点について解説していきます。

まずは興味があるジャンルを選ぶ

仏教といってもその内容は多岐にわたります。

いきなりジャンルと言われてもよく分からないと思うので、例として少し紹介します。

  • お釈迦さまについて(インド全般)
  • 仏教の歴史
  • 仏教の教えについて
  • お経について
  • 日本の宗派それぞれの教え
  • 密教とは
  • 日本の仏教について

上記であげたのは、ほんの一例にすぎません。
仏教といっても、様々な事柄をまとめて仏教と総じて言っているため、勉強を始めるにあたってまずあなたが仏教の何を学びたいか」「仏教の何に興味があるかという方向性を決めて、そこから入っていくことを私はおススメしています。

ちなみに、上の例にあげたジャンルをどれか一つとって、きちんと勉強するだけでも数か月から数年は掛かるでしょう。

そんな膨大な知識を一から順々に学んでいったら、正直時間がいくらあっても足りないです。

ですので、まずは興味のあるジャンルを選ぶことから始めましょう。

体験談

私自身も僧侶となる前、まったく知識がない中、一からすべて学んでいこうとして失敗した経験があります。
当初は、勉強しても終わりが一向に見えず、作業のように勉強していました。

その後どうしたのかというと、私が興味があった「仏像」というジャンルから勉強を始め、段々と勉強そのものが楽しくなっていき、そこから関連あるジャンルへと移行していき、気づいたら他ジャンルの多方面についてものめりこんでいきました。

ですが、私は僧侶なので一部に特化しすぎるというだけでは、檀家さんのお役にたてません。

他にも仏教についてたくさんの勉強が必要となってきますが、興味がある内容を夢中に勉強していたおかげで、他のジャンルに手を付けた時に少なからず関連性が見つかり、すんなりと知識として頭に入れこむことができるようになっていました。

というのも、仏教の大本はインドのお釈迦さまであり、すべてはその根本とつながっているわけですから、勉強したことが次のジャンルにも生かせるということなのです。

当時の私も、「成程、この仏像が怖い顔をしていたのは~の意味が隠されていたのか」というように楽しく、よりスムーズに勉強を進めていくことができました。

勉強をするうえで方向性選びのコツ

まず、仏教を学ぼうと思ったきっかけはなんでしょうか?

僧侶にこれからなるために勉強を始めようとしている方もいらっしゃるでしょう。
また、おそらくあなたが何かしら仏教にふれ、疑問をいだいたから仏教を学ぼうと思い至ったのではないでしょうか。

僧侶となるのであれば幅広い知識も必要となってきますが、まずはじめに仏教を勉強する入り口として、私がおススメしているのは、「その最初に抱いた疑問から手始めに勉強していけばいい」ということです。

何事も興味やモチベーションがないと続かないものです。

上記でも説明しましたが、仏教を学び得られた知識に無駄は一切ありません。
一つの知識がまた次につながっていきます。

それがだんだんと面白くなり気づいたら大抵のことには答えられるようになっているでしょう。

ですので、ジャンルの方向性選びには、まず抱いた疑問から解決していきましょう。

まとめ

仏教を学ぶということはとても膨大な時間を消費しますし、もしかしたら難解すぎて時間を掛けても理解できないこともあるかもしれません。

私も長年勉強していても未だに分からないことというのは沢山あります。

ですが、興味があるジャンルから勉強を進め、それがどんどん他の関連性のあるジャンルに広がっていくことの楽しさを感じながら勉強しています。

その他にも、私たちの身近にある事柄も仏教から由来することがあふれており、深く知ると意外な発見がありとても面白いものです。

是非、私の勉強法を参考にこれから勉強に取り組んでみてください。

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