人間、生きていれば楽しい気分で迎える朝、気分が重くなかなか行動できない朝と様々です。
私自身も現役の僧侶ではありますが、気分が乗らない朝というのはもちろんあります。
ですが、私は修行時代から欠かさず行ってきたルーティンをすることで、朝食を食べ終わるころには「今日も頑張るぞ」という気分でお寺につとめることができています。
朝ごはんは一日で一番重要と言われますが、気分においても一日が始まる朝だからこそ良いものにしたいですよね。
この記事では、現役僧侶である私が師匠から教わった朝のルーティンを紹介します。
やることはたった一つですので、是非取り入れていただければ幸いです。
生活リズムはとても大切
私は僧侶になる前は学生だったので、山にこもって修行する以前は昼夜逆転の堕落的な生活をしていました。
そんな非健康的生活をしていましたが、ご縁があり真言僧侶となるべく、卒業後すぐに山にこもることになりました。
まず、本山に修行に行って変わったことで一番大きかったのは、生活リズムの変化です。朝は4時に起きて夜は9時就寝となり、睡眠時間はとれていますが学生時代とはそれこそ真逆の生活リズムとなりました。
ですが、辛かったのは体が慣れない1.2週間で、その後は目覚まし時計がなくとも体が勝手に起床するようになってきました。
ここで驚いたのが学生時代に感じていた日中の気怠さや倦怠感が抜け、体調が整ってきたことでした。それだけでなく、気分的にも清々しく毎日を送れるようになっていました。
このように、日々の生活において体や心に良い行動習慣を心がけることはとても大切なのです。
とはいっても会社の都合上、規則正しい生活はなかなか送りたくてもできない方もいらっしゃると思います。
そんな方でもできる、私が修行時代に師匠から教わった朝のルーティンを紹介していきます。
やることはたった一つですので気負いせず行っていたければ幸いです。
まず最初にやることはご先祖さまへお参り
朝は昼間と違い、早起きするとまわりの音も静かで気が引き締まる思いになります。
そんな朝だからこそ、まず一番最初に行うのが仏さま・ご先祖さまに対しての仏壇へのお参りです。
私が師匠からこれだけは行うべきと、口酸っぱく教えていただきました。
私たちを陰から見守ってくださっている仏さま・ご先祖さまにお経を唱え、日ごろの感謝と今日一日の安全をお祈りするのです。
時間がないようでしたら日々の感謝と「おはようございます」「今日も一日、私たちを見守ってください」などの挨拶だけでもかまいません。
重要なのは、仏壇に向き合い気持ちを落ち着かせて、至心にお祈りをする時間を作ることなのです。
やることが多い朝ですが、いつもより5分早く起きて至心にお祈りするだけで驚くほど清々しい気持ちになるでしょう。
私のお寺の檀家には、強制ではありませんが皆さんにおすすめしています。
意外に実践される方が多く、なかには「この習慣のお陰でお経暗記しました」とか、「ご先祖さまに見守っていただいてると感じ安心します」といったお声をいただいています。
是非みなさんも実践してみてください。
毎日行う僧侶の朝のルーティン紹介
僧侶である私自身の朝の流れもあわせて紹介します。
- 4時起床
起床後、すぐに仏壇へお祈り
- 4時30分境内の掃き掃除
- 5時朝の勤行
※あくまで私のお寺の工程はこの時間になっていますが、勤行時間は寺それぞれです。
- 6時朝食
このような流れで朝を過ごしています。
私は、4時に起きて仏壇に手を合わせますが、この時間は人それぞれでいいと思います。
上記でもお話ししましたが、都合によって起床時間はことなることと思います。
無理のない範囲でいつもより5分早く起きてお参りしてみましょう。
ちなみに私は、出先でもこのルーティンは欠かさず行うようにしています。
無理のない範囲でまずは行動してみてください。
まとめ
朝心がけるのはたった一つだけ。
起床したら仏壇に向かい、朝の静かな空気の中でお仏壇に手を合わせ、仏さま・ご先祖さまにお祈りするということだけです。
いかがでしょう、朝起きるのが苦手の方も5分だけ早く起きて実践してみてください。
きっと気持ちも落ち着き、気分も清々しいものとなるでしょう。
それだけでなく、お祈りしていると必ず日ごろの行いを悔いる気持ちになってきます。
それを少しずつ改善していけば、人間としても改善し、より良い日々、一日がおくれることと思います。
是非試していただければその日1日が少しでも良いものとなるでしょう。