辛い修行を乗り越えた僧侶が教える苦難を乗り越える方法とは!?

私たちは、日々生活していれば辛いことや苦しいことといった苦難が誰しも訪れることでしょう。

それを乗り越えて人間は成長するなんてよく聞きますが、苦難を乗り越えるというのは各個人にとって高いハードルであり、避けて通りたいと思うことが人間の普通の真理だと思います。

そして、人それぞれ苦難の形も変わってきますし、状況や立場の違いからくるものもあるでしょう。

私自身も僧侶になるにあたり、長く苦しい修行という苦難を乗り越えた経験があります。

その時は、様々なものに助けられなんとか乗り越えましたが、これから何かしらの苦難に立ち向かう方というのは不安であり、自信もないことでしょう。

この記事では、私が修行時代に直面した苦難を乗り越えていった方法を実体験とともに師匠の言葉を含めて紹介していきます。

苦難を乗り越える方法

苦難といっても人によって大小あり、様々な乗り越えなければならない壁のようなものを苦難と呼ぶと思います。

ですが、人によっては大小あるとはいえ、周りからは小さく見えたとしても当人にとっては大きな壁と感じるものでしょう。

僧侶としての立場でこの苦難を簡単に説明すると、お釈迦さまはこのように説かれています。

人間生きていることそのものが「苦」ということであり、その苦を四苦などと言いあらわします。
四苦は、「生」「老」「病」「死」の四つのことを言い、生まれてから死ぬまで人間というのは苦難の連続であります。それは、人間であるならば抗うことはできずそれを乗り越えるために修行に励みましょうということなのです。

では、実際どのようにしてこういった苦難を乗り越えていけばいいのでしょうか?

上記でふれた修行といっても一般の方にはなかなかできませんよね。

ですので、私のおすすめする方法は考え方を変えることです。

生きていくうえで、今抱えている問題よりもより大きな壁が立ちはだかることなんてざらにあるでしょう。

人生を長いスパンで考え、その一つ一つを乗り越えていくことで「少しづつ己を鍛え高めていっているのだ」というように考えることが大切なのです。

まさに「苦難を乗り越えて成長する」ということになりますが、こうして自己を高めることこそが修行なのではないでしょうか。

ですので私は、まず辛いということばかり考えるのではなく、人生という長いスパンで苦難を考え、修行を積みながら自己を高めているという考え方に変えることで、前向きなメンタルで苦難に望むことをおすすめします。

私の体験例

私が本山で修行を積んだ体験は、まさしく苦難の連続であり、一つの壁を乗り越えたところでまた次の壁が立ちはだかるといった終わりの見えない苦難の日々でした。

辛いのが修行であり、それを乗り越えることで自己を高めるのが修行の意義であります。

修行を始めたときは、正直辛いとか苦しいとしか考えていませんでしたし、自己を高めるという意識以前にいかに早く終わらないかとすら考えていました。

しかし、辛いと思っていた修行がある考えの変化によって修行を前向きに捉え、むしろ進んで辛く苦しい修行に取り組めるようになりました。

その考えの変化が「自己を高めるために行うのだから決して無駄にならない」と考えを変えることでした。

そのように考えることで、今直面している壁よりさらに大きな壁が今後待ち受けており、人生のこれから経験する苦難に必ず役に立つのだと思えば気持ちも前向きになり、自ら率先して行動できるようになりました。

苦難を乗り超えるために必死になって頑張るということは、人生において決して無駄になることないのです。

苦難を乗り越えるための師匠の言葉

私は、上記のように考え方を変えて苦難を乗り超えてきましたが、実はもう一つ苦難を乗り越えるための考え方があるので紹介していきます。

自己の研鑽のために修行を頑張るという考え方も大きな変化の一つでありましたが、それでも精神だけでなく肉体的にも限界だったとき、挫けてしまいそうになったことがあります。

そんな姿を見て、師匠は私に「まわりを見てみなさい、挫けそうなのはあなただけではないのですよ」と言葉をかけてくださいました。

その言葉を聞いて心が思った以上に軽くなったのを覚えています。

みんな私と同じく、苦しみながらも乗り越えようと必死になっており、辛いのが私だけではないのだと気付いたらやる気が湧いてきました。

これは、一般の方々の悩みにも言えることでしょう。

よっぽど特殊なことでない限り、大半の苦難というのは自分以外の人も同じように悩んでいます。

苦難を乗り越える考え方のもう一つのおすすめとして、私が師匠から言われた言葉を思い出してみてください。

苦しいのは自分だけでないと考えると心が驚くほど軽くなるのを実感できるでしょう。

まとめ

この記事では、苦難を乗り越える方法として2つの考え方について紹介しました。

人間生きていれば必ず訪れるのが苦難であります。

あのお釈迦様のように悟りを開いて乗り越えろとは言いません。
やることは、たった2つの考えを心に留めておくことです。

私自身それだけで心が軽くなり、なんとか修行を乗り越えることができました。

みなさんもこれから様々な苦難に直面すると思いますが、この記事が少しでも役に立てば幸いです。

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